2022.10.24公開 2023.02.25更新 社内報制作の基礎
社内報の発行目的が明確になったら、次は社内報の骨格づくり。発行目的の実現に向けた丁寧な戦略を練ることが大切です。発行目的が定まらない! という方は、『社内報を発行する目的やメリットとは?』の記事で社内報の目的や意義を解説していますので、あわせてご覧ください。
コンセプトや編集方針は社内報の方向性を定め、一貫性を生み出すものです。また社内報の発行目的を見失わないための大切な指針にもなります。社内報の役割・特徴を端的に伝える言葉を考えましょう。
(例)20分で会社が見える!
(例)会社がよく分かると仕事がさらに面白い
もちろん誌面は、このコンセプトに沿って制作していくことになります。社内報のコンセプトや企業理念にふさわしい「冊子タイトル」も決めましょう!
社内報の発行目的を簡単にいえば、「会社が抱える課題を解決する」こと。そのため、会社によって伝えるべきことはさまざまです。会社の動き全般はもちろんのこと、今年度に伝えるべき主要テーマなどもケア!
基本的には経営方針を象徴する動きをピックアップすることになるでしょう。今、会社が最も力を入れている仕事や業績がグングン伸びている事業は何ですか。また、ネットやイントラ媒体と素材や切り口のすみ分けも考慮しなければなりません。
『読まれる社内報企画は社員への想像力から生まれる』では、社内報で伝えるべきこと(企画)を考える際の大切なポイントをご紹介しているので、是非こちらもご覧ください。
メインとなる読者ターゲットを決めましょう。社員のみに配布するところもあれば、アルバイト・パートさん、さらに社員の家族まで配る会社もあります。誰に伝えるかによって、記事の難易度(一般的か専門的か)やデザイン(軟らかめか硬めか)など、冊子の形態も決まってきます。
年間計画(今年度の主軸テーマ、各号の特集テーマなど)を立てましょう。
新製品や中期経営計画の発表など、読者(社員)が最も興味を持ちやすい時期には、情報も的確に伝わりやすくなります。会社の年間計画や社内報の発行スケジュールを考慮して、特集テーマの年間スケジュールを立てましょう。
自らすべてを取材するのは、まず困難。社内の通信員などを組織化して、情報が集まる仕組みを固めましょう。また、集めた素材(情報)を伝わりやすくする「編集」は、社外のプロの力を借りると、伝わる効果が格段に高まります。
また、最近ではweb社内報や動画を活用した社内コミュニケーションなど、情報発信の方法・形態も多様化しています。これまで説明してきた社内報の発行目的やコンセプトと、なにを・誰に・いつ伝えるのかをしっかり考え、自分たちの社内報にふさわしい方法で社内報を発行しましょう。
『【社内報】 新任担当者様によるリニューアル号が完成!』では、太平社がリニューアルをお手伝いした社内報での課題整理の事例を掲載しています。社内報の発行目的や役割の確認はもちろんのこと、ご担当者様が現在抱えている課題や改善したいことをしっかりとヒアリング。コンセプト作成のお手伝いや、方針に合わせたデザインのトーン&マナー、よりご担当者様の負担を軽減できるような制作体制をご提案しています。
効果を測るための前準備もしっかり!
アンケートによる5段階評価をはじめ、定性・定量の両面で継続的に評価を行いましょう。社内報制作はPDCA(目標設定→実行→検証・評価→見直し・改善)の連続!
1号ごとの改善により、広報力もグンと伸びていきます。
『社内報アンケートで効果測定を』の記事では、アンケートのコツやおすすめの設問案などをご紹介しています。アンケートを実施する際はこちらの内容もチェックしてみてください。