2022.06.10 社内報制作の基礎
会社のさまざまな課題を解決するために社内報は発行されます。
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なぜ、多くの会社が社内報をつくっているのでしょうか。簡単に言えば、会社が抱える課題を解決するためです。経営方針の理解徹底や社員同士のコミュニケーション活性化など、会社によって課題はさまざまですが、これらを改善し、会社の経営をよりよくしていくために社内報というツールがあるのです。
社内報の発行目的というのは、会社の解決すべき課題そのものといえます。社内報を読んだ社員が意識や行動に変化を起こし、課題の解決に貢献。その結果、経営の改善につながっていく流れを生み出すのが、社内報の理想とする姿です。
発行目的は、誌面を編集していく上で大きな土台になります。発行目的を決めるときには、社内報担当者だけではなく、経営者にも加わってもらえるとよいでしょう。経営者が社内報に何を求めているのか聞いて、社内報の方向性(発行目的)をしっかり共有しておくことが大切です。
社内報の発行目的は、時代や経営環境に応じて変化していきます。今の発行目的が最善のものかどうか、定期的に見直すとよいでしょう。
編集方針とは、発行目的を実現するために編集のスタンスを示したものです。「コミュニケーションを活性化する(発行目的)ために多くの社員を掲載する」などが一例。誌面を見た社員(読者)がどう行動するか想像しながら決めましょう。
“社内”とはいうものの、社員以外に配っている会社も少なくありません。社員の家族をはじめ、取引先などのステークホルダーに配る会社も。発行目的に照らして柔軟に判断するのがよさそうですね。
経営効率を高めるには、方針が広く社員に伝わることが不可欠です。粘り強く伝えていく必要があります。
大きい組織ほど部門間のコミュニケーション不足は深刻な課題。社内報で風通しをよくしましょう。
情報を分かりやすく編集して社内に広く伝えることは、社員たちの効果的な判断や行動につながります。
その会社ならではの伝統や、現在の組織の強みを社員が認識して行動すると、それが経営の武器となります。
社員が互いに“ファミリー”としてつながる強い組織へ。グループ企業の発行目的に特に多く見られます。
社内報を発行する目的は、各企業の課題や目指すべき方向性によりさまざまです。自社にあった発行目的や編集方針を社内報制作の土台とし、社内報のメリットを最大限に引き出しましょう。